象は鼻が長い?

「象は鼻が長い」には何故主語が2つあるのか? 「象の鼻は長い」とどう違うのか? amteurlinguist が考える日本語の構文

1. El que sabe, ¿saba? 「違いの分かる人の…」

タイトルを見て、えっ? それって間違いでしょ?動詞 saber の3人称単数系は sabe でしょ?スペイン語を勉強してるあなたは、そう思ったでしょ? でも、もうかれこれ10年以上も前、スペインのテレビのコマーシャルで、確かにこう言ったのだ。 もっとも最後…

2. Una cabecita de ajo 「ニンニクの頭ちゃん」

ん? 「にんにくの頭?」 それにに縮小辞のついた diminutivo??? ・・・ってことは「カワユイ」というか、「頭ちゃん」て、愛情こめて言ってるわけ?確かに、にんにくを栽培してる農家の人とか、丹精込めて育てた作物に対して縮小辞を使ってもおかしくはないよね…

3. esca’l’abajo japonés 「ニッポンコガネムシ」

初めに断っておきます。タイトルの “escalabajo” という単語、スペイン語の辞書で引いても出てきませぬ。正しくは ‘escarabajo’ であります。 1980年代の初め、初めてスペインに行った時に住んだ家具付きの貸家には、古いテレビが置いてあった。スペイン語で…

4. “Voy” o “Me voy”

どっちも「行く」ってこと? でもひとつは普通の動詞で、もうひとつは再帰動詞… この再帰動詞ってのがクセモノです。日本語にも英語にもない。不定法にも再帰代名詞の SE が付いていて、それが動詞の活用に応じて ME, TE, SE, NOS, OS, SE と変化する、ヤッ…

5. “Se prohíbe fijar … ?” 「見ちゃあいけないもの?」

初めてスペインに行った1980年ごろ、街のあちこちで "SE PROHIBE FIJAR" というような標語を見かけた。 "PROHIBIDO FIJAR…" などと書いてある場合もある。建物の外壁やシャッター扉などに、ペンキで、落書きみたいな感じで書いてあった。 "FIJARSE" というの…

6. mmm… 「デオキシリボ核酸」を日本語で言うと?

日本におけるスペイン語学って、たとえば英語学に比べると、かなり淋しい。辞書・参考書の数も少ないし…技術系の通訳や翻訳をする機会が結構あったのですが、そういう時に使える市販の参考書類って、先ずないです。 で、どうするか?身内の会議ならば技術用…

7. Para contar en español…  「スペイン語は数が数えられる…」

(パソコン、スマホ等、ご覧になる画面の仕様によっては表がずれて見にくくなるかもしれません。ご不便をおかけしますが、筆者の技術力では直せませんので、お許し下さい。) 「ニンニクの頭ちゃん」を読み直してて思ったんだけど… この際、スペイン語の数の…

8. ¿Cuál es tu nombre? 「あなたの名前はドレ?」

あなたの名前は「どれ」ですか?…って…スペイン語では名前を聞く時に "cuál" (どれ)という疑問詞を使うのですが、何故「何」ではなくて「どれ」を使うのか? って思ったこと、ないですか? そういえばスペイン語を習い始めた頃に聞いていた会話のテープに…

9. ¿Quién es la última? 「ドンジリはどなた?」

若い頃、新聞の文化欄などで海外の音楽や映画の紹介をしてるのによく出て来た表現で、「最後のナニナニ」というのがあった。「最後のエンターティナー」だとか「最後の大物俳優」だとか「今アメリカで最後の歌手と言われているベット・ミドラー」…なーんてネ…

10. Parpadeo eficaz 「効果的なマバタキ」

「効果的な」とか「有効な」っていう意味のスペイン語。幾つかあって結構使い分けが難しい。…というか、実は未だによく分かっていない。例えば ‘eficaz’ だとか ‘eficiente’ だとか、それから ‘efectivo’ だとかって、一体どういう時にどれを使えばいいんだ…

11.Guata  「ゥワタ」

ある時、スペインの犬はなんと吠えるか? という質問を受けた。物の本によると guau guau と書くみたいだけど、これはどう発音するのか? グァウ グァウ? それともガウ ガウ? 日本の犬はワンワンと鳴く(吼える?)。英語圏の犬は確か wow wow。でも日本の…

12. Una peli, con Feli 「テレビで冬ソナ…」

タイトルの日本語おかしい? はい、全然意味違います。実は今日書きたかったのは、スペイン語の「省略語」について。で日本語訳の方も、なんかうまい省略語がないかなあと思い、ネットで検索までして…やっとひねり出したのがこれなんだけど…。 それにしても…

13. Cerramo lo miercole 「すいよはしめま」

前回の「テレビで冬ソナ」に続いて、タイトルの日本語おかしいですね。これはタイトルのスペイン語が、 Cerramos los miécoles をアンダルシア訛りで書いたものだからで、つまり「水曜は閉めます」が「すいよ、しめま」みたいになってると…なんとなく大阪弁…

14. Me debes una peseta 「1ペセタ おまけ!」

このタイトルは、はるか26年位前に、マドリッドのある市場で肉屋さんに言われた言葉。小銭の持ち合わせが1ペセタ足りなかった時、肉屋さんにこう言われた私は、「1ペセタ貸しダヨ」と言われたと思って、別のところで1ペセタ硬貨のお釣りを貰うやいなや…

15. Adiós, buenos días 「さようなら、でも、こんにちは?」

「おはよう」又は午前中の「こんにちは」= Buenos días 、午後の「こんにちは」= Buenas tardes …そして「こんばんは」= Buenas noches … で Buenos días はお昼ごろまで、或いは昼ごはんを食べる前なら使えて、Buenas tardes は昼ご飯から晩ご飯までの間…

16. En un pispás 「ピッパッって間に」

En un pispás……エン・ウン・ピスパス、と読む。パにアクセント。厳密に言うとエンとウンは繋がっちゃうし S には母音が付いてないので、エヌンピッパッって尻上がりに発音すると、感じ出るかも。意味は直訳すると「ピッパッって間に」…??? この言葉、実は…

17. Primavera altera 「春眠暁を覚えず」

「春は曙…」と言ったのは、確か清少納言?でも平安時代の春と今の春って、大分違うんじゃないだろうか? スペインから帰って来て、毎年この季節になると思うのは、「春はあっという間」!多分今日あたり、あちこちのブログに桜の写真が載るとは思いますが… …

18. “Tú” o “Usted” 「王様とあなた」

スペイン語の「あなた」には Usted (ローマ字読みでいいのですが、語尾の d には母音が付いてないので「ウステッ」という感じ)と Tú (同じくローマ字読みで「トゥ」)の2種類あって、それをどう使い分けるのか? という話です。 その前に、日本語の「あな…

19. Héroe y heroína 「ヒーローとエロイな~?」

実は少し前に、別のブログの検索キーワードで「スペイン語 HERO」とか「HERO スペイン語」とか、書き方は違うけれど、そういうのでそのブログに辿りつく人が、急に増えた事がある。で、もしかすると、「スペイン語でヒーローって、どう言うのか知りたい」と…

20. がんもどきをスペイン語で言うと

ある時、久しぶりに美味しそうなトマトを見つけ、そういやイタリアンにはトマトとモッツアレーラ・チーズのサラダ、なんてのなかったっけ?モッツァレラの代わりに豆腐ってど~よ? 何故豆腐からモッツァレーラを連想したかっていうと、豆腐とチーズって、原…